小田の輪の和

小田の輪ブログ

『遠野物語』交流まつりツアー(遠野戦慄ツアー)無事に終了しました。

6月30日から7月2日までのツアーが目標の30人の方の参加を得て、無事に全日程を終えることができました。

私にとっても思った以上の収穫を得て、今後への期待と課題山積みのイベントとなりました。

特に、一日目の第五回『遠野物語』交流まつりでは、張山しし踊りで始まり、こども語り部、喜善の曾孫、佐々木泰宏さんの話、「99話」の長根福二(福治)の玄孫、長根勝さんの話、現在の遠野における『遠野物語』研究を引っ張る富川岳さんの話など刺激多い内容を、遠野からの参加者の皆さんとともに楽しめました。

夜の懇親会も、遠野の18人の方たちと語り合えたのがよかったです。何より15歳から86歳までの老若男女が集い、思い思いの言葉が交差してよい時間と空間になりました。

最後の夜、ある方から、今までの旅行のなかで一番よい旅となったとのお言葉をいただき、温めていた企画(一度目は3.11で、二度目はコロナ禍で潰れ、三度目の正直でした)が実現できてよかったと思いました。

残念だったのが、皆さんがお帰りになってから、飛び込んできた佐藤誠輔先生の訃報でした。

お送りしたこの企画のチラシを見て、娘さんに自分の代わりに参加するように言われたことを知らされていたので、まだまだお元気と思っていた矢先のことだったのでびっくりでした。

30日の会でも、遠野常民大学から遠野物語研究所の話のなかで(本当ならば似内邦雄さんがするはずだったもの)、誠輔先生の名前も出し、昔話を語ってくれたこども語り部のお二人にも、17刷りになったばかりの『口語訳 遠野物語』をプレゼントした次の日のことでした。

享年97。

7月6日の告別式に出て、最後のお別れをさせていただきました。合掌。

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