久しぶりの、シリーズ物です。
最近、柳田国男の日記について、聞かれることが多く、昔、調べたことを何回か思い出しながら語ってい
ます。
人々の思いが重なってくると、世の中はそのように一変すると柳田は、『火の昔』で語っています。
もしかしたら、近いうちにしかるべき所から出てくるのかもしれません。
以下の表は、二十年前に作り、「柳田国男の会」や『柳田国男事典』で発表したものですが、おさらいの
つもりでここに掲載します。
一行目をクリックしてください。
この表の作成後も、日記の存在をにおわせる証言がいくつかありました。
「柳田国男の日記は奥様が燃やしたそうですね」という方がいますが、もし燃やしたとしてもそれは田山
花袋に預けた「恋愛日記」とも呼べる抒情詩人時代の日記です。
一部は、「大学生の日記」として『文章世界』に発表されているので、今度の全集にも載っています。
そんな日記ですから、定本に載せようとの申し出に「燃やした」と答えても不思議はありません。
不思議なのは、明治四十年代初めの、柳田自身が読み返しても面白いという日記や、牧田茂が引用した日
記などが出てこないことです。
私も含めて、探す努力をされている方もいますので、近いうちに出てくるかもしれません。
何か情報ありましたらお知らせください。