今月、ようやく『柳田國男全集』の第34巻が刊行されました。
前回の第22巻(編集・監修編)刊行から三年半ぶりの刊行です。
柳田没後刊行のうち、昭和62年までのものが収録されています。
「竹馬余事」「困蟻功程」や「昔話名彙資料」などなかなか目にすることができなかった論考、日記、草稿などが一冊につまっています。
解題も苦労しましたが、読み物としてもおもしろくなっていると思います。
月報も、「柳田国男を読む会」の山下紘一郎さん、『遠野物語』を世界文学のなかで位置づけたメレック・オータバシ女史、農政学研究から福崎在住の足立泰紀さんで、刺激的です。
ページ数がかさみ、定価が16000円と高くなってしまいましたが、図書館などでの購入を働きかけてください。
没後刊行(平成期)や草稿、カード、講演手控えなど収録の35巻も年内刊行を目指しています。
この後、書簡編の36巻と別巻二巻の残り四冊となりました。
私が作成中の「柳田国男新年譜」も八割方出来てきた感じですが、まだまだです。
ずっと探し続けている「柳田国男の日記」がまだ出てこないのも気がかりです。
そろそろ出てきてもよいのですが・・・