この本は、21年前、故後藤総一郎先生監修、遠野常民大学の佐藤誠輔先生の口語訳、遠野在住の版画家 笹村栄一さんの挿絵に私が「注」をつけて出版され、なんと12刷までいった本なのです。
今回の再版にあたって、佐藤先生も永年気になっていたところを修正・加筆し、私も、この20年間の『遠野物語』研究の成果をちりばめた「注」になるよう大幅に加筆させてもらいました。
遠野常民大学がまとめた『注釈 遠野物語』(筑摩書房刊)の成果も数多く取り入れさせてもらいました。
ありがとうございました。
ただの「注」ではなく、読んでいる人の「疑問喚起」のための「注」でありたいと思って書いたことは、前回と変わりません。
その思いがどこまで反映できているかは、読者のみなさんの判断にお任せですが、少しでも心にさざ波を起こしていただければ、と願っています。
うれしいことに、早速、私の友人の尾崎光弘が、プログで丁寧な感想を発信してくれました。
リンク先の「尾崎光弘のコラム 本ときどき小さな旅」を訪問してみてください。
みなさんからの感想もお待ちしています。