昨年の1月24日に開かれた「大逆事件」 百周年の集会(このHPでの最初の報告)が、百一年目の今年も開かれました。
福島瑞穂事務所からお知らせをいただき、飯澤文夫さんと一緒に行ってきました。
参議院議員会館の玄関で、昨年会えなかった山泉進さん(大逆事件の真実を明らかにする会事務局長・明治大学副学長)と久しぶりに会い共に講堂へ。
山泉さんとの出会いは、共に通った高田馬場にあった「寺小屋教室」。(小屋なのです)
講座は違うのですが、寺小屋運営委員として何度も話し合い、お酒も飲み合いました。
もう四十年も前のことです。白髪(お互い)は多くなっていましたが、話し方は昔と変わらず。
なつかしがっているうちに、会が始まりました。
会は、福島瑞穂の司会で、田中伸尚氏、鎌田慧氏、大岩川嫩氏のミニ講演、山泉さんたちからの報告と進み、国会内でやることの意義が何度も語られました。
私は、体制内にいた柳田と、産業組合の現場にいて、新しい農業の形を模索した森近運平との接点や心の交流に関心があり、昨年「平地人とはだれかー『柳田国男全集』年譜作成作業からの検証ー」(『伊那民俗研究』第18号)を発表しましたが、森近に対する柳田の思い(私の思いも)を、まだ描ききっていないと心残りでした。
田中氏から、森近の妻シゲの実家に残されていたという800通以上の書簡の話を聞いたり、会場で配られた「森近運平を語る会 森山誠一」名のメッセージを読んだりして、さらにその思いを強くしました。
会が終わり、会場を見渡すと、これも奇遇。古くからの友人、礫川全次さんがいて、飯澤さんに紹介。
隣の国会図書館の喫茶室で、お互いの近況、全面教育学研究会のことなど話し合いました。
HP開設二年目スタートを飾る刺激多い一日となりました。
山泉さん、「森近運平を語る会」からの宣伝。NHK教育テレビ「日本人は何を考えてきたのか」の四回目として、29日(日)午後10時から「幸徳秋水と堺利彦」が放映されます。見てくださいとのこと。
森近運平についても触れられ、生家跡が紹介されるそうです。
必見です。