10月29・30日 鎌倉で行われた「第26回 常民大学合同研究会」は、目的を達して無事終了しました。
記念講演の六車由実氏の「介護民俗学とその実践」。
研究報告は、立川の米田さんの「〈老い〉は現在進行形のフォークロア」、飯田の原さんの「デイサービス運営で気付いたこと」、群馬の斎藤さんの「地域の連帯を求めて」の三本。
どの発表も、具体的で、元気があり、可能性秘めた提起でした。
後藤総一郎先生が訴えてきた「生活者の学び」の内実化=新しい地平=を、見せつけられた感じがしました。
内容的には、介護を通した個と地域との繋がりーこれは〈在宅介護〉の実態を抜きに語れないことー、「経世済民」の学としての民俗学の現代的な役割、生活者としての「歴史意識」の形成など様々な問題をつきつけられた一日でした。
六車氏の実践は、近く単行本にまとめられますので、ご期待ください。
交流会は、例によって深夜まで。
次の日は、鎌倉の松尾さんの案内で、「極楽寺境内絵図を歩く」のフィールドワークと後藤先生のお墓参りをしました。
運営委員会では、反省と次回の持ち方について話し合い、第27回は、時期は未定ですが、飯田で開くことが確認され閉幕となりました。
今回は、常連の顔ぶれは少し寂しかったものの、鎌倉、磐田の新しい会員と、会員外の方の参加があり、広がりを感じた会となりました。
会の準備、運営にあたった鎌倉の方々に感謝いたします。
いずれ報告集も出ますので、その時にはまた、この場で宣伝させていただきます。