小田の輪の和

小田の輪ブログ

柳田国男研究詩「森のふくろうへの独言」11・12作目を『詩集ふくい 2024』に発表しました。

柳田国男は、ジュネーブからの帰国途中、ロンドンで、関東大震災の報を聞きます。

他の日本人はパニックになりますが、帰りたくても船がでません。

船を待つ期間、芭蕉の七部集を懐に、スコットランドを回ります。

ロンドン郊外のイトバリー村にある旧友、ロバートソン・スコットの邸宅を訪れ、昔の思い出にひたった時に詠んだ歌「あらうみのあなたの島の秋の夜に 此はな園を又や見に来ん」を題材にしました。

興味ある方は、『柳田國男全集』第35巻の「大正十二年九月二十日」の拙稿解題をご覧ください。

この柳田自筆の歌を発見したのは、イギリスの詩人で神話学者でもあるニール・フィリップで、詩仲間の木島始に送り、木島から全集編集部にもたらされたもの。

発見しても、ニールから木島に渡っていなければ、埋もれていたかもしれない一首

だったのです。

二作目は、歌のアクロスティックです。

始めての試みです。