礫川全次氏より、『独学の冒険』の寄贈を受けました。
氏の著書、共著は20冊を越えるようです。
すごい筆力です。
また、今回の著も「独学者」礫川全次の面目躍如です。
「民間学」「野の学」と同じく「独学」には魅力的な響きがあります。
しかし、「独学」とは、よほどの自信がないとなかなか名乗れません。
そんな弱気を吹き飛ばす書です。
氏が一番苦心したという「Q&A」は、なるほど見ものです。
こんなことまでというところまで、手取り足取りで、氏のエネルギーを感じます。
谷川健一にも『独学のすすめ』があり、両方を読めば、我が国の「独学者」の流れ
は、ほぼつかめるのではないでしょうか。
私たち全面教育学研究会の先生である庄司和晃も、「独学者」でした。
谷川健一も、庄司和晃も、柳田も南方も宮本常一も独学の先駆者が亡くなった今、
私は、谷川健一が創った「日本地名研究所」の組織的な課題
庄司和晃が創った全面教育学の学問的な継承の課題
柳田国男が残した文化的な財産相続の課題
と大きな課題に直面しています。
「大きな」というと大げさです。
実に小さなところに立ちあらわれている課題なので、なお難しいです。
礫川さん、今度、独学者における継承の覚悟といったところを論議したいですね。
みなさんもぜひ、本書をお手に・・・