2月10日、二年間、講師をつとめた小金井市立前原小学校の研究発表会が開かれたので行ってきました。
校内研究のテーマは、「豊かなコミュニケーション能力をもつ児童の育成ー「聴く」ことを大切にしてー」で、全学級で、子供たちの関わる場面、話し合う場面を多く取り入れた授業が公開されました。
私は、昨年度、研究を始めるにあたっての心構えを「コミュニケーション能力で授業を創る、学校を変える、家庭地域が元気になる」と題して武蔵野二小での経験と、柳田国男の「思い言葉」への着目を紹介し、今の時代の最大の教育課題なので自信をもって取り組んでほしいと話しました。
今年度に入っては、三回の研究授業の講師でおじゃまし、全体の研究構想や発表会の形式など、勝手な意見を述べさせてもらいました。
当日は、各学級で伸び伸びとした子供たちの活動がみられ、そして、なんと言っても、研究発表会の全体発表のあとの分科会形式が見事でした。参加者も自分で椅子をもって自然と丸くなり、形式的な発表でなく、質問も答弁も自然な会話で行われたのです。参加者のみなさんも、さすが、「コミュニケーション能力」の研究発表と思われたのではないでしょうか。
前原小学校の先生方の底力に敬意を払い、そんな研究のお手伝いをさせていただいたことに感謝し、反省会で先生方とともにおいしくビールをいただきました。
その席でも、言ったのですが、参加した二百人近い先生たちが、それぞれの学校に帰って、「コミュニケーション能力」をテーマにした研究のよさを伝え、この研究がもっと広がっていって欲しいと思いました。
「コミュニケーション能力」の育成が、この国の最大の教育課題だと、私はかねてから強く思っているのです。
この思い、昨年、柳田の生まれ故郷、兵庫県福崎町の『福崎町文化』に書かせてもらいました。
興味ある方はぜひ。